Alega軍艦島、嬉野の旅館業者が獲得!

地元からの期待値はかなり高い。

「勝ち取ったという実感はなく、責任重大だと考えている」
(星山氏〜談)


大成不動産システム
代表取締役社長 星山 信一氏(S59年生)


◎星山氏〜談

「地元に対して貢献出来るよう検討していますが、我々も利益を出さないといけないので市役所がやっていたような運営は難しく、地元の方々の協力が必要です。野母崎は自然がいっぱいで、地域の自然を生かしたものを作れるよう知恵を出しているところです。現時点ではまだ具体的な事は決まっていませんが、秋以降に話せると思います」

同施設は約20年以上経過しているのと、カルシウム含有量が多い泉質である事から配管が詰まりやすく、説明会に数社集まったらしいが、バームクーヘンのような状態の配管を見て諦めたのか、結局手を上げたのは2社。現在はどの程度詰まっているのか調査中で、場合によっては「大掛かりなリフォームもやむなし」なのだそうだ。
議会でも、「(アレガ軍艦島運営業者に対して)市も協力しないといけない」という見解に対し、長崎市は「1企業を助けるのは難しい」という旨の答弁をしているが、市が負担していた年間数千万円の維持費の負担もなくなる事になり、長崎市にとっては大きな経費削減となった。
長崎市観光政策課によると、「現時点では減免や補助金を出す計画はない」のだという。今後、野母崎地区(田ノ子浦地区)においては、恐竜博物館も出来る事で旧アレガ軍艦島が観光拠点になるらしく、それを上手く生かして金を引っ張れればいいが、同施設は旧野母崎町時代にかなり金をかけているらしく、現在でも建物の評価額は5〜7億円あると言われている。星山氏によると、固定資産などの税金の減免はなく、税金だけで数千万円かかるのだという。
今回、指定管理にせず民間への完全丸投げとなったわけだが、その後のフォローは本当にないのか―。地元自治会はじめ今回の選定業者には期待の声が多数寄せられており、事業の成功を祈るばかりである。